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隠れて甘いkissをして

第36章 告げられた現実

▽Side... 由宇


先週の金曜日から数日が経った。


私と立花の彼女の前に偶然現れたあの日から、隼人から来る電話やメールの回数が明らかに増えている。


しかも、ただ増えただけではない。


車の中で隼人に伝えた一件があったから、私が不安にならない為に、気を遣ってくれてるからだって思ってたんだけど……


………………………………………………


『……で、今日も誰にも触らせてないだろうな?』


「……うん、触らせてないよ」


『由宇は泣き虫だから心配なんだ。
絶対俺以外の誰かの前で泣くなよ?

その顔をみた男は、絶対由宇に欲情するから。
泣きたくなる前に、俺の所に連絡してこい』


「だ、誰も私なんかに欲情したりしないよ///」


『お前分かってないな。

俺なんて、離れてても毎日由宇を思って欲情してるんだけど。

どーしてくれんの?』


「わ、私も隼人のこと……毎日思ってるよ!」


『俺はその10000倍由宇を愛してる。
忘れんなよ?』



………………………………………………



ノ………ノックアウト……


こんな激甘な電話のやり取りがここ最近何回も続いていて


その度に私は一瞬で隼人からKOをくらい、快感の底に撃沈していた。

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