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隠れて甘いkissをして

第36章 告げられた現実

「……………」




………言われると思った。

不思議と、落ち着いてその言葉を聞けた。

彼女も私も、目線を前に向けたまま、お互いを見ない。

………私の答えはひとつだ。




「……別れません」




そう言った自分の声が、少し震えているのに気付く。

自分では落ち着いているつもりでも

右隣りにいるこの人が、隼人の彼女だったんだ思うと

悔しくて、辛くて、泣きたい気持ちになってくる。




………最初に出逢った時よりも、どんどん隼人を好きになってるから


余裕なんて、全然無いの。

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