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隠れて甘いkissをして

第37章 涙の決意

………昨日までの私だったら


失神するくらい嬉しくなって


隼人の機転の利いた提案に、涙が出るほど喜んで、即答していたに違いない。


……だけど……




『由宇?』




言葉が出ない私。

隼人の優しい声が響く。




『もしかして、もう予定入ってる?』

「…………っ」




入ってないよ。

本当は、すごく嬉しい。

隼人が私を旅行に誘ってくれている。

直ぐにでも行くって、伝えたい。



………隼人………


………ごめんなさい………




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