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隠れて甘いkissをして

第37章 涙の決意

『実はね、俺が出演したやつが表彰されることになって
来月その映画祭で授賞式があるんだ』



………表彰!?

しかも海外 !




『なんかバタバタしてて日にちとか急に決まってさ。
来月の中旬。

アンジーのやつ、それまでに仕事叩き込んで入れやがって
俺、映画祭まで休みが無いんだ』


「……えっ?
てことはあと1ヶ月近くも……?」


『その連勤を引き受ける条件として、映画祭のあとは何日か休むって決めたから。

由宇は仕事だと思ってたんだけど……その交代制の夏休み、自由に取れるってことだよな?』


「う、うん……そうだけど……」


『ってことは祝日と組み合わせれば問題ねぇな。
よし、そのまま向こうでデートしようぜ』



隼人がサラリと話を進めるのに対して、私はドキドキが止まらない。



「は、隼人……それは……」

『由宇の夏休みって言葉で、今思いついた。
どう?』


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