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隠れて甘いkissをして

第38章 別れる理由

▼Side... 立花



「彰、夏休みだってのになんで帰ってきたのよ」




リビングのソファで寝転んでいると、キッチンから母親が声をかけてきた。

お盆の今日は一段と太陽が高く、外はうだるような暑さになっている。

俺もその期間に合わせて、1週間夏休みにしていた。




「お母さん、そんなの決まってるじゃない。
彰、彼女にフラれて予定無くなったから暇なのよ」

「えっ!お兄ちゃん彼女と別れたの!?
うわ~!こんな時期にかっわいそ~~
でもウケるー!」




ダイニングテーブルに座っている姉と妹が、ケラケラ笑いながら口を挟んできた。

俺は体を起こしてそいつらを睨みつける。

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