
隠れて甘いkissをして
第38章 別れる理由
あの日以来
咲原と七瀬隼人の事をバラすと言って去った麻里奈に、何回も電話をしているけど、全く反応が無い。
咲原は俺を避けているから、本人に確認する事もできなかった。
隙をみて、海老沢に咲原が何か言ってないか聞いてみたけど、特に変わった様子は無いらしい。
「…………………」
それにしても………
俺はソファから体を起こした。
七瀬隼人………一体なに考えてるんだよ。
状況がよく分からないが、麻里奈があんなにハッキリと明言してる以上、本当に咲原を彼女だと言ったんだ。
そして、麻里奈が逆上するほどの何かを見せつけたんだろう。
……無償に腹が立つ……
