
隠れて甘いkissをして
第40章 叶うなら…このまま①
「もう夕方だし、観光は明日からね。
由宇、体調大丈夫?飲める?」
「うん、飲める!
それに、おなかペコペコ」
隼人は笑った。
「よし、行こう」
………………………………………………
大通りから入り組んだ道に進むと
軽快な音楽と陽気な笑い声が聞こえてきた。
各路地にはスタンディング席があり、ランプに照らされたどの店も、大勢の人で賑わっている。
「………!
本場のスペインバル……!」
感動して思わず声を上げた。
「ハシゴして飲もうぜ」
隼人は私の肩に手を回し、1番手前の店に入って行った。
