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隠れて甘いkissをして

第40章 叶うなら…このまま①

ホテルに荷物を置いて、身軽になった私は、隼人と一緒にバルセロナの街に出た。




「はい」




隼人が笑顔で手を差し出す。




「なぁに?」

「手、出してよ」

「……!
も、もしかして繋いでいいの?///」

「当たり前だろ。
ラブラブな恋人同士だぜ?」




恐る恐る隼人の左手に触れると、ギュッと握られてそのまま引っ張られた。

夕陽がキラキラと光る、バルセロナの華やかなメイン通りを隼人と手を繋いで歩く。

2人で並んで、寄り添って。

足ふわふわして、歩いてる感覚が無くなるくらい。




嬉しい……

嬉しすぎて、心臓がドキドキして

もうどうにかなってしまいそう…




「由宇、こんな事で感動してどうするの」

「だ、だって……」




感激のあまり溢れそうになった涙を、必死に我慢する。

すると、隼人が耳元で囁いた。




「感動の涙なら、まだ取っておきな。
こんなんで泣いてたら……
これから先、失神するよ?」

「…………!!」




もう既にその一歩手前…///

耐えられるかな、私の心臓……

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