
隠れて甘いkissをして
第41章 叶うなら…このまま②
3日めはバルセロナへ戻り、念願だった言わずと知れたガウディの聖家族教会へと足を踏み入れた。
圧巻の建造物に、ただただ声を失う。
感動して奥へと進む私を、隼人は少し離れて後ろから見守ってくれている。
ステンドグラスからこぼれるキラキラした光を、じっと見つめていた時だった。
「あ、あの………
七瀬隼人さんですよね……?」
振り返ると、3人組の女の子が隼人に話しかけていた。
「え、映画見ました……!
あの……私、ずっとずっと、ファンなんです。
あ、握手していただけませんか?」
真ん中の1人の子は、震える声で隼人に手を差し出す。
隼人は、すぐに両手でその子の手を握った。
「ありがとう。
映画祭が終わって、今日はプライベートなんだ。
俺がここにいたことは秘密にしてもらえるかな?」
「はい! もちろんです。
こ、これからも応援しています。
ありが……っ
ありがとうございます……!」
その女の子は隼人に深々と頭を下げる。
顔を上げたその瞳からは、大粒の涙が流れていた。
良かったね、かっこいいねと周りの女の子達がはしゃぎながら、3人はまた違う方向に向かっていった。
圧巻の建造物に、ただただ声を失う。
感動して奥へと進む私を、隼人は少し離れて後ろから見守ってくれている。
ステンドグラスからこぼれるキラキラした光を、じっと見つめていた時だった。
「あ、あの………
七瀬隼人さんですよね……?」
振り返ると、3人組の女の子が隼人に話しかけていた。
「え、映画見ました……!
あの……私、ずっとずっと、ファンなんです。
あ、握手していただけませんか?」
真ん中の1人の子は、震える声で隼人に手を差し出す。
隼人は、すぐに両手でその子の手を握った。
「ありがとう。
映画祭が終わって、今日はプライベートなんだ。
俺がここにいたことは秘密にしてもらえるかな?」
「はい! もちろんです。
こ、これからも応援しています。
ありが……っ
ありがとうございます……!」
その女の子は隼人に深々と頭を下げる。
顔を上げたその瞳からは、大粒の涙が流れていた。
良かったね、かっこいいねと周りの女の子達がはしゃぎながら、3人はまた違う方向に向かっていった。
