
隠れて甘いkissをして
第43章 決断 いつの日か…
隼人の低い声が後ろから響く。
「……………っ」
このまま振り返って、抱きつきたい。
嘘なの……
本当は、好きで、大好きで
逢える時間は少なくても
普通じゃなくても
寄り添えるなら、それだけで私は幸せなの。
だけど……
“ あなたがいる事で
隼人は、隼人にとって1番大事なものを失おうとしているのよ ”
“ あなたが隼人に、何か出来る事があるとすれば
身を引くことだけだわ ”
彼女の言葉が、頭の中を駆け巡った。
私が隼人の為に出来る事………
私はぎゅっと目を瞑り、隼人の掴んだ手を跳ね除けた。
