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隠れて甘いkissをして

第43章 決断 いつの日か…

「……由宇……」



「……ごめんなさい。
今まで……ありがとう。

隼人と付き合えた期間は短かったけど…
本当に幸せだった」




振り返らずに、最後の言葉を振り絞る。




「さよなら……隼人。

ありがとう」


「由宇!」





振り返らない。


そう決めたから。




係りの人に誘導されて、ギリギリで搭乗口に滑り込む。


心臓がバクバクして、身体中が震える。


私は飛行機に乗り込み、自分の席についた。




「……はぁ……はぁ……」




息を整えて


窓から外の景色を見つめた。

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