テキストサイズ

隠れて甘いkissをして

第44章 衝動

………………………………………………



日本に着いてから、2週間が経った。


今日で9月が終わる。


あれだけ暑かった夏が嘘のように、季節は一気に秋に向かって進んでいた。




隼人からは、何度か連絡が来ていたけど、


決断した気持ちが揺らぎそうで、私は電話に出ることができなかった。




自分でも不思議なくらい、毎日を普通に過ごせている。


朝起きて、会社に行って、また家に帰る。


夏前までの、普通の日々。


それでも、心の中がぽっかりと空いたように、毎日満たされない想いだった。


それを埋めるかのように、ひたすら仕事に集中して1日1日をやり過ごしていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ