
隠れて甘いkissをして
第44章 衝動
「咲原せんぱい♡
突然ですけど、 今日の夜空いてますか?」
金曜日の夕方、香ちゃんがニコニコしながら話しかけてきた。
「うん、空いてるよ」
「やった!
じゃあ、香と今夜飲みに行きましょうよー!
明日は休みだし、いつもの居酒屋で飲みまくりましょ♡」
香ちゃんがキラキラした目で私を見る。
……可愛いなぁ、もう。
こうやって気軽に誘ってくれるのは、素直に嬉しい。
「うん、行こう。
それなら仕事早く終わらせないとね」
「ぃよーし! 香も頑張ります!」
私と香ちゃんは、パソコンに向き直って仕事を進めた。
