テキストサイズ

隠れて甘いkissをして

第44章 衝動

「…………!」




振り返ると、 立花が歩いてきた。




「……海老沢」

「わぁい! どーぞどーぞ座ってください。
本当に来てくれたんですねー!」




香ちゃんはキャッキャと笑いながら、自分の隣りをあけて立花を座らせた。




「そりゃお前、月曜から何度も何度も……
来てくれなきゃ死ぬ!って言われたら、来ないわけにはいかないだろ」




立花はやれやれといった具合にネクタイを緩めて、タバコを咥える。




………社内以外で、久しぶりに立花と向き合った。

妙な緊張があったけど、その前に……

私は、違和感に気付いて口を開いた。




「立花……、 今日金曜日だよ?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ