
隠れて甘いkissをして
第44章 衝動
「あぁ、そうだな
明日を気にせず今日は飲めるよ。
咲原次も同じでいいよな?
すみません、ビールふたつで」
立花は何食わぬ顔で店員に注文した。
「そ、そうじゃなくて……」
「うふふ♡ 先輩知らないんですねー」
香ちゃんがニヤニヤしながら割り込んできた。
え……?
なに……?
「じーつーはー♡
立花先輩も彼女と別れたんですよー!
パンパカパーン!!」
「……海老沢。
声デカイ。 マジでやめて」
香ちゃんの笑顔に対して、立花は呆れた表情でタバコの煙をはいた。
「………………!!」
わ、別れた………?
立花が彼女と………?
そんな、だって……!!
