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隠れて甘いkissをして

第44章 衝動

「今日、笑った顔が見れて安心したよ」


「……………」


「お前が急激に痩せたり、笑顔が無くなったのを見て、ずっと気になってた。

なんとかしてやりたいって思ってたけど、俺が立ち入れる立場じゃないと言い聞かせてたんだ。

だから、お前が飲んだり食べたりして、楽しそうにしてるのを見れて。

………すごく安心した」




立花が穏やかな声で、優しく話してくれる。


胸から熱い思いがこみあがってきて、私は立花から目を逸らした。




「スパニッシュの店で飲んだ時。

初めて咲原が七瀬隼人の事を言った時を、よく覚えてるよ。

あんなに嬉しそうなお前の顔、初めて見た」




立花は、私を見て微笑みながら続ける。




「お前はさ、素直になって本音を言う時が1番輝いてるよ。

俺が知らなかった色んな表情のお前を見れたし、それを惹き出したその男は……やっぱりスゲーな」


「……………っ」


「色々あると思うけど

素直になって、咲原らしく頑張れよ。

……俺は、いつでも応援してるから」


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