テキストサイズ

隠れて甘いkissをして

第44章 衝動

「あれ……?
お、おかしいな、なんでだろ……」





自分でも気付かないうちに、私は泣いていた。


止めようとしても、溢れ出した涙を抑えることができない。




「咲原……」

「……ご、ごめん、立花。
あはは、変だよね、私………」




私はワザと笑いながら言った。




「今日すごく楽しかったから、感動しちゃったのかも。

もー最近涙脆くて、困っちゃうよ……」




ちょうどその時、1台のタクシーがロータリーに入ってきた。


良かった……


いいタイミングで来てくれたと思って、私は立花に言った。




「ごめんねワケわかんなくて。
私、酔いを覚ましたいから、立花先に乗って帰って?」

「………………」




タクシーのドアが開いた……




その瞬間



ストーリーメニュー

TOPTOPへ