
隠れて甘いkissをして
第45章 忘れられない
「……はぁ……」
唇を離す。
咲原の顔は紅潮し、肩で大きく息をしている。
その濡れた瞳を見たら、最後の理性も消えそうになった。
暴走する自分の腕が咲原の体を持ち上げて
そのまま寝室のベッドに移動して、ゆっくりと下ろす。
抵抗しない咲原の体をさらに押さえつけて
自分の気持ちを吐き出すように、キスを続けた。
「………っ…んん……」
咲原の吐息が漏れる。
やべーな……
俺の体が、もう引き返せないところまできている。
麻里奈とか、翔太とか、最近までの出来事が頭の中を過った。
………いいのか?
本当にこのまま………
