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隠れて甘いkissをして

第46章 悩んで、迷って、それでも…

▽Side... 由宇




私の上にいた立花が、そのままごろっと隣りに体を倒した。




「………2度目の寸止め」

「…………!」

「今までこんな半端な状態にされたことねぇよ。
お前、本当にヒドイね」




立花はいつもの声に戻り、わざと大きく溜息をついた。


その様子を見て、私は徐々に冷静さを取り戻す。


飲み終わってから、立花の家に来て、今ここにいて……


それまでお酒と涙でボーッとしていた体に、段々とハッキリした感覚が戻ってきた。


覚めてく頭とは裏腹に、体がまた急激に火照っていく。




「……た、立花……」




隣りで寝転ぶ立花に、恐る恐る話かけた。




「ご、ごめんなさい……」


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