
隠れて甘いkissをして
第46章 悩んで、迷って、それでも…
「……何が?」
「何がって……
散々泣いて喋った挙句、その……」
立花と目が合って、ドキッとして体が固まる。
すると
立花はふっと笑って、体を起こした。
「嘘だよ。
元といえば無理やり家に連れてきたのは俺じゃん。
咲原が謝ることじゃないだろ」
「……立花……」
私もゆっくりと起き上がって、立花と並んでベッドの上に座る。
少しの沈黙のあと
「咲原……
もうここまできたら隠さずに言うけど。
………俺は、お前の事が好きだ」
立花は私の方に向き直り、真っ直ぐな目をして言った。
