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隠れて甘いkissをして

第46章 悩んで、迷って、それでも…

「お前が何も言わなければ、このまま襲ってた」

「…………!」




心臓がバクバクする。


頭が真っ白になって、なんて言ったらいいかわからないでいると


立花はいつもの笑顔になった。




「……そう固まるなって。

2回もこうされたら、もう諦めるしかねーし。

お前が俺を好きだったって言ってくれたことは、正直に嬉しいよ。

……タイミングって、合わないもんだな」


「立花……」




立花は、ゆっくりと続けた。




「………咲原、お前はさ。

どんなに自分を否定しても、どんなに不安でも

その心の中に、しっかり七瀬隼人がいるんだよ」



「……………!」



「何も持ってなくてもいいじゃねーか。


誰と相応しいかなんて、他人が決めることじゃない。


周りの事なんて気にしないでいい。


誰を信じるとか、自分を信じないとか……そんな風に難しく考えなくていいんだよ。


お前を好きだという、相手を


七瀬隼人だけを、見てればいいんだ」


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