
隠れて甘いkissをして
第48章 同じキモチ
「俺のマネージャーが君を見たら、速攻狙ってくると思うけどね」
「……学生の時に、少しだけやったことはあります。
それこそ、メンズ雑誌がメインだったけど」
「あぁ、そうなんだ。
なんで続けなかったの?」
「俺は続けても良かったんですけど。
ただ、その時の事務所が……」
……っておい!!
何仲良く会話してんだよ俺は!
さっき家を聞かれた時もそうだったけど、この男は聞き出すのがさりげないというか、自分のペースにもってくのが上手い。
………流されるな。
俺はこの男を見つけて、言いたい事があったから来たんだ。
大通りの信号待ちで停まったタイミングで、俺は切り出した。
「……あの、俺……」
「由宇は元気にしてる?」
