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隠れて甘いkissをして

第48章 同じキモチ


少し窓を開けて、奴はタバコを1本咥える。


暫く沈黙した後


窓の外を見ながら、七瀬隼人は口を開いた。




「俺は君が羨ましいよ」


「……………!」




………は?


羨ましい?




「由宇と同じ会社で、同じ時間を何も気にせずに過ごせる。

あいつが落ち込んでいたり、何かあったらすぐに気付いてやれる。

淋しがってたら、すぐに抱きしめられる距離にいる」


「…………!」


「君が当たり前に出来る事を

俺は由宇にしてやる事ができないんだ」

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