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隠れて甘いkissをして

第48章 同じキモチ

「……………っ」



ハンドルに手をついて、頭を抑えた姿を見て


俺は今度こそ、本当に声が出なくなってしまった。




………正直、咲原の方が七瀬隼人に惚れていると思っていた。


それだけあいつの言った、相手を想う言葉が強かったからだ。




……だけど




自分のせいで、相手の1番大事な居場所を揺るがしてしまう。


自分がいる事で、相手の1番好きな笑顔が見れなくなってしまう。




咲原が、離れたくないのに七瀬隼人に別れを告げた理由。


七瀬隼人が、取り戻したくても咲原に逢いに行けない理由。





………咲原………




2人は、こんなにも




同じだったんだよ………



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