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隠れて甘いkissをして

第1章 ツイてない日

「男が欲しいなら言えって、いつも言ってるじゃん。
俺がセッティングしてやるよ」

「結構よ。
あんたに頼るくらいなら自分で探すわ」

「そー言って何年経ってんだか。
素直にならないと、無駄に年取るだけだぜ」



……分かってる。


1人でいる方が気楽とはいえ、そんな私でも寂しいと思う夜はある。


それでも、なんとなく立花には男を紹介してもらう気にならないんだ。



「今更聞くけど、どんな男が好みなの?」

「特にない」

「気になる奴もいないわけ?」

「そーよ、悪い?」



これくらい突き離せば、立花もそれ以上聞いてこない。


今までも恋愛話なんてほとんどしないもんなぁ。


そんなことを思いながら、タッチパネルでツマミを選んでいると


テーブルの上に置いてあった、立花の携帯が鳴った。

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