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隠れて甘いkissをして

第76章 ずっと2人で

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「あ~泣きすぎて目が痛いわ」




夕陽がが沈みかけた午後6時。


シゲさんのBARの2階にある、ルーフバルコニー。


ふーっとタバコの煙を空に向かって吹きかけて、アンジーが呟いた。




「アンジー。
マジで顔がホラーなんだけど」




ロッキングチェアに座っている隼人が、同じくタバコを咥えながら口を開いた。


それを聞いて、私の隣りで手摺に寄り掛かっていたアンジーは、キッと隼人を睨む。




「あんたが似合わないセリフをマジメに言ったからでしょ!

でもね!

アタシは隼人の言葉に感動したんじゃないわ!
 
立花の美しい男泣きに心を打たれたのよ。

あぁ……思い出すだけで……」




アンジーが再びハンカチで目頭を押さえる。


こんなに号泣するアンジーを見たのは初めてだ。


私と隼人は、顔を見合わせて笑った。

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