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隠れて甘いkissをして

第76章 ずっと2人で

「……隼人が私を見つけてくれたのは……
本当に奇跡だね……」


「………奇跡?」




隼人が聞き返したので、私は赤い夕陽を見ながら頷いた。




「だって……普通ならありえないもの。

有名人の隼人と、一般人の私が出逢えて

隼人が、何の取り柄もない私を好きになってくれるなんて。


そして………」




左手の薬指を空にかざす。


私が、隼人のものになった証拠。


奇跡としか言いようがないよ………





「奇跡なんかじゃないよ、由宇」




隼人は、私の左手に自分の手を重ねて、指を絡めた。

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