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息もできない

第2章 どうしてですか?

夜、定時になって
俺たち新人は今日は帰してもらえた

圭太は用事があるからと言って
先に帰ってしまった

今日も疲れたけど
昨日よりは慣れてきたかな…
明日はお休みだから、また週明けからがんばろ

とか考えながら歩いていると
カフェ「BLEATH」の前に通りかかった

今日も甘いもの食べたいけど
カフェじゃなくてコンビニでなんか買ってこ

ふとガラスの扉から中を見ると店長さんが
また女性客と楽しそうに話しているのが見えた

すると昨日のケーキの美味しさが
口の中に広がった気がして

あぁぁぁあぁぁああぁあぁ
またあのケーキ食べたいな
紅茶も美味しかったな

カフェ…寄ってっちゃおうかな…

悶々としてると店長さんがこっちを見て
にこっと微笑んだ

うあ…なんか
ワイルドな印象の顔が微笑むと
優しさと包容力のある顔に変わる…
かっこい

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