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息もできない

第20章 大崎さんの

俺と圭太は駅ビル内の色んなお店を見ていく

洋服、アクセサリー、その他

散々色んなところを回って懐かしい話をしたりして、圭太とこの関係に戻れて本当によかったと実感した


「お、もうこんな時間か」


と圭太は腕時計を見ながら言った

楽しい時間はあっという間で、もう夜ご飯の時間


「どうする?晩飯食って行くか?」


圭太に聞かれ、まだもう少し話したいと思っていた俺はその提案に飛びつく


「うん!食べよ」


そう答えた俺の顔があまりに満面の笑みだったからか、圭太は嬉しそうな顔で俺の頭をくしゃくしゃと撫でた


「わ!?」
「可愛すぎだろー。嬉しそうな顔しおって」


俺たちは駅ビルのレストラン街ではなく、駅を出てすぐのところにあるお店に入った

外に面した壁は全部ガラス張りになっていて、駅に向かう人や家に帰る人などたくさんの人がそこから見える


俺たちは窓側ではなく壁側の席に通されたんだけど、そこからでも目の前を通るたくさんの人を見ることが出来た


圭太とメニューを広げて、食べるものを決める


「俺、これ」
「えー圭太それにするの?じゃあこっちにしよっかな」
「違うの頼んで半分にしよ」
「女子みたい」
「うるせえ」

俺たちは笑いあって
結局違うものを頼んで分け合うことにする


注文したものを待つ間「トイレ行ってくる」と圭太が席を立ったので、俺は大きな窓から人を眺める

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