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息もできない

第23章 今度は俺?

ってことは直家に1人かよ!?

うわ、急に心配さ増した
急がねえと

三浦さん何やってんだよ!


俺はコンビニまで早足で向かって必要な物を買い込んだ

直の家まではそこまで距離ないから少し小走り


マンションの下に着いて急いでルームナンバーを押す
呼び出し音がしたけど、直はすぐには出ない


熱か?
結構キツいのか?


暫くしてようやく直がインターフォンに出た


『けいた…?なんでいるの?』


声すげえな


「直具合悪いんだって?開けろ」


俺が強い口調で言うと直は


「でもうつっちゃ悪いから、いいよ。気持ちだけで。ありがとう」


なんて遠慮して、俺の会社のことまで心配しやがるからとにかく開けろ、と強く言って開けさせた


ようやく開いた、と中に入ろうとすると後ろから


「あの」


と声を掛けられた

振り返るとそこには学生服のちょっと柄の悪い少年


高校生ぐらいか?


「なにか?」


と俺が問い掛けるとそいつは俺に歩み寄ってきた


「谷口さんの知り合い?」
「そうだけど」
「谷口さんの看病に行くの?」
「あぁ」


なんで俺こんな見ず知らずの高校生にタメ口で話されてんの

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