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息もできない

第23章 今度は俺?

「……へぇ」


俺は適当に返事を返した


んー……
こう柄が悪い奴が変に恋愛こじらせることはないと思うけど……これだけじゃなんとも言えないしなぁ


とりあえず一度直の様子を見に行くか、と思って静かに寝室に入るとちょうど直が目を覚ましたところのようだった


額に手を当ててみると寝る前よりは大分熱が下がっていてほっと息をつく

それをそのまま直に告げると直はお礼を言った後未だ帰宅しない恋人の帰宅を確認してきた


「まだ帰ってきてないよ」


と教えるとあからさまに落ち込んだ顔をするから俺はつい直の頭を撫でていた


「そうわかりやすく落ち込むなって」


直は小さく返事を返して携帯に手を伸ばした
すると何か三浦さんから連絡が来ていたらしく携帯を操作し始めた


春陽からメールと俺に教えてくれたから、そろそろ帰宅して来るかと俺もどんな内容だったのか聞くために待つ


すると


「春陽……今日遅くなるんだって。まだまだ帰ってこないかも」


と心底落ち込んだ顔をする


ったく
こういうところが放っておけないんだよ


きっとこの後直は強がってもう大丈夫、とか言うんだろうな


そう思ったから先手を打って直の言葉を遮った

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