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息もできない

第23章 今度は俺?

直はいつもより幾分ゆっくりではあるが、確実にお粥を減らしていく


良かった
ちゃんと食べてくれてる


俺はほ、と息をついた


「春陽、飲み物飲みたい」
「はいはい。どうぞ」



食べること十数分


「ご馳走様でした」
「お粗末様でした。よし、それじゃ風呂入ろうか」
「うん」


食器類を台所に下げて、直の着替えを用意する


「よし、行こうか」
「はぁい」


二人で脱衣所に入り、俺が先に脱ぐ
それから直の洋服に手をかけた


「自分で脱げるよ?」
「わかってる」


直は何故かオロオロしながら視線を彷徨わせている


「?どうかした?」
「え、と……その……」


ふと見ると直の顔が赤くなっていた


あぁ
そういうこと
まあ久しくシてないしな


「恥ずかしいよな。ちょっとだけ我慢して」
「うぅ、ん……」


俺の裸と、俺に裸を見せることに照れて直は顔を真っ赤にして俯いている


可愛いな


脱がせ終わると直はすぐさまフェイスタオルを腰に巻いた

浴室はヒーターを付けておいたから暖かくなっている


「浴槽に浸かる前に身体洗うからそこ座って」


俺は椅子をお湯で温めてから直を座らせた

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