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息もできない

第24章 過去と現在

まさに絶頂を迎えようとしたその時、自身を扱いていた俺の手を突然動いた春陽の手が止めた


「!?!?」


しかも、精が放出するのを防ぐみたいに手に力を込められて俺は生殺し状態になる


いつから起きてたの!?


驚きすぎた俺は春陽のモノに歯を立てそうになって、慌てて口を離した

それから状況をじわじわ確認して、顔が真っ赤になる


穴があったら入りたいってこういう心境かな
いやもうむしろ、掘ってでも穴に入りたい……


俺が熟れた林檎のように顔を赤らめて俯きながら固まっていると、春陽が上体を起こして俺の顔を空いている手で上に向けようとした


は、恥ずかしすぎて顔見れない……!!!


春陽の手に抵抗するけど、首の力なんてたかが知れていてすぐに春陽の方に顔を向けられた


あ……も、やだ、無理
春陽に嫌われちゃう

こんな
いらやしい俺


無言の春陽に心底不安になって目に涙がにじむ

春陽を見ないように目をつむると涙が頬を伝った


「ごめ、なさーー」


俺が謝罪の言葉を口にしかけた時、俺の口を春陽の口が優しく塞いだ

春陽は優しく俺の唇を舐めて、頬の涙を拭ってくれる

そして


「何で泣くの。可愛すぎ」

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