テキストサイズ

息もできない

第24章 過去と現在

春陽は俺の背中から泡をシャワーで流した
俺はうまく春陽との身体の隙間にお湯を入れる


よし、これで大丈夫!


俺は安心して身体を少し離して春陽と向き合った


「春陽身体洗う?俺がやろうか?」
「いや、直身体きついでしょ。先に湯船浸かってて」


春陽は俺の脇に手を入れて軽く持ち上げ、浴槽の淵に座らせた

俺は腰に響かないようにそろそろ足を動かして湯船に浸かった


あったかい
気持ちいい


ふ、と下を見ると


「!?」


俺のお尻から白い紐みたいなものが出ていた


何!?何これ!?


俺がお湯を揺らして驚いているとその様子を見た春陽が不思議そうに聞いてくる


「直?どうかした?」
「春陽……っ!これ、何……!?」
「これ?」


春陽が湯船を覗き込んで、笑った


「あー……あははは」
「なんっ……何で笑ってるの!?」
「え?直これわかんないの?」
「わかんないよぉっ!」


春陽はさっき俺を浴槽の淵に乗せた時と同じようにして俺を持ち上げた
そしてさっきと同じ春陽の膝の上……ではなく、床に下ろされた


「はい、四つん這いになって」
「え?なんで?」
「いいからほら、はやく」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ