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息もできない

第24章 過去と現在

「な、なん……笑って……っ!!」


俺が顔を真っ赤にしたまま怒っていても、春陽はくすくす笑うのをやめない


も、もういい……!!!


俺は身体を反転して春陽に背中を向けて離れようとした

するとすぐに春陽が追いかけてきて腕の中に閉じ込められた


「むーーーーっ」


俺が暴れていると春陽は首の後ろにキスをしてくる


「ごめんごめん。あまりにも可愛いから」
「離してっ」
「ごめんって」


春陽は尚も笑いながら俺の背中にキスをし続ける

暫くそれを繰り返されて俺が落ち着くと、春陽は機嫌の良い声で話し始めた


「俺はね、特に何も考えてないよ?」
「恥ずかしいとかも?」
「うん」
「そ、っか……」


俺がそっか、もう一度繰り返しながらと息を吐くと春陽が鼻を耳の裏に擦り寄せてきた


「何でだと思う?」
「え……?」


何で?
理由があるの?


「賢者タイム、的な……?」
「はは、若い考え方だね」
「わかんないもん」
「それはね」


春陽は俺の耳元に口を寄せて、甘い声で囁いた


「深く考えちゃったらまたシたくなるから」


「う、わ……っ」


背筋がぞくぞくして全身に鳥肌が立つ


そんなこと言われたら、またシたくなるのは俺だよ!!
春陽のばか

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