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息もできない

第24章 過去と現在

直接的な春陽の言葉に顔がまた熱くなる

俺が両手で頬を抑えて俯くとまた可愛いって言いながら今度は手の甲にキスをしてきた


「春陽、それも?」
「なに?」
「その、可愛いってたくさん言うのも、我慢してたひとつなの?」


春陽は微笑んだ


「そうだよ」


春陽は嬉しそうにまたキスを繰り返す

だから俺も、日頃思ってもあんまり言わないことをたくさん言ってみようと思う

俺は春陽にぎゅ、と抱きついて春陽がたまに俺にするように鼻を首筋に擦り寄せた


「!」
「春陽、かっこいい」
「なっ……直?」


春陽が驚いて、焦ってる
そして照れてる

なんか新鮮


俺は気分良く春陽の首筋に、頬に、唇にキスをした


「かっこいい。大好き。好き、春陽かっこいい、可愛い」



俺がもう一度かっこいい、と口にしようとした時、春陽が俺の頬をするりと撫でて優しくキスをした
春陽の舌が俺の唇をなぞってきたから薄く口を開けるとにゅる、と口腔に挿入される

歯と歯茎の間、上顎、舌の裏をまんべんなく舐めてゆっくり離れていった


「ーーふは」


少し息をつくと春陽が力強く俺を抱きしめた


「頭から全部食べちゃいたいね」

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