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息もできない

第27章 番外編「夏に気になるアレ」

俺も春陽も上にパーカーを羽織った状態でホテルを出る
本当にすぐがビーチだからそんな人たくさんいて、まだここでは目立ってないと一安心



砂浜に着くと、春陽がパラソルを借りてきて砂浜に刺してくれた


「うへぇ、地面が熱い……」
「うわ本当だ。あ、ビール売ってる。直飲む?」
「飲みたい!」
「じゃあちょっと待ってて」


そう言うと春陽は笑顔で頷いて行ってしまった


春陽の機嫌直ったかなぁ?
もう来ちゃったんだし、楽しまなきゃ損だよね!


俺はそう思いなおして鞄から日焼け止めを取り出す


俺焼くと痛くなるから……


と、俺が日焼け止めを手に出そうとしたら


「きゃーイケメン!」
「ねぇお兄さん暇?ウチらと遊ばない?」
「嫌だ胸板厚い。かっこいい〜」


と黄色い声が聞こえてきた

そして俺の視界の端に映る春陽が着ていたパーカー


バッと視線を上げると視線の先では春陽が水着の女性達に囲まれている

それも、春陽の頭しか見えなくなるほど大勢の


なんでパーカー脱いでったの!?
ばか!
女の子たち集まってくるに決まってるじゃん!!

女の子に触らせないでよ!!

だから嫌だって言ったのに!!!


でも女の子達に立ち向かっていく勇気はなくて、結局パラソルの下で春陽を待つことしか出来ない


せっかくの旅行なのに


俺がちょっと涙目になりながら自分の膝を抱えていると


「ねぇお兄さん、1人?」
「彼女にフられちゃった?」


と後ろから声をかけられた

振り返って見るとそこにいたのは若い男の人3人組

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