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息もできない

第13章 お休みしましょうか

「春陽、誕生日はいつなの?」
「え、明後日」
「明後日!?」


驚いて抱きつくというより絡むに近かった体勢から春陽の顔が見えるように少し離れた


「明後日って…近すぎるよ…」
「そう?なんか用意してくれんの?」


あと2日で用意
できるかなー…

いや、でも

「する」


俺がはっきりと言うと春陽は嬉しそうに微笑んだ


「楽しみにしてる」
「期待はしないで?」
「だめ。するから」


そのあとは、春陽の誕生日プレゼントの参考にと好きな色とか食べ物とかいろんなことを聞いた


「そろそろあがろっか」
「え」

結構、気持ちよかったのにな


水の中で重力が減って春陽にふわふわ抱きついてるのがなんだか心地よくて、少しだけ離れ難かった

そんなことを考えていると顔に出ていたのか春陽が俺の唇をちょん、と人差し指で触ってから


「なに?直は俺にお湯にも嫉妬して欲しい?」

「なに、それ」

「ずっと直に纏わり付いてるなんて許さないよ」


だからほら、あがろーと春陽に手を引かれバスタブからあがらされた

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