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会議室から恋。~黒田~

第3章 3

「あれ?村田さん?」

「あら、黒田くん。おはよう」

「どうしたんスか?まだ7時前スよ?」

うちの会社の就業時間は8時半から17時。

まだ誰も出社していない。

「・・・ちょっと、お茶しない?」

玄関横の休憩場所で、熱い飲み物を両手で抱えて、大事そうにそれを見つめる。

いつもと様子が違うような気がした。

村田さんの前へ鞄を置き、自販機でコーヒーを買った。

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