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会議室から恋。~黒田~

第3章 3

「それ、あたし」

「・・・え?」

「・・・あたしなの!」

目に涙をいっぱい浮かべ、オレの目をまっすぐ見た。

「村田さんが・・・?」

「うん・・・」

よく話を聞けば、朝8時15分ごろ、出社すると、この玄関横の休憩場所から、ケータイを村田さんに向けてずっと着いてきたらしい。

何かがおかしいと思い、走ってロッカーへ行った。

制服に着替えて出てくると、同じ人が待ち伏せ。

そのまま、経理課の事務所までついて来たらしい。

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