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会議室から恋。~黒田~

第3章 3

朝、いつも村田さんが会社につく時間から、徒歩時間を考えて、これぐらいに家を出るだろうという時間に、村田さんの家のチャイムを鳴らした。

バタバタと走ってくる音が聞こえ、バタンと玄関が開いた。

「おはよ。用意できた?」

「黒田くん・・・」

よく見ると、まだ昨日ベッドに寝かせたままの恰好。

「・・・寝坊?」

「・・・行きたくない」

ぐちゃぐちゃな頭を、さらにぐちゃぐちゃにしてやった。

「ええから用意しな。社会人やろ」

しぶしぶ、部屋へ入っていく。

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