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会議室から恋。~黒田~

第4章 4

玄関前の休憩所で、立ち止まっている村田さんを発見した。

何かを見ているみたいだった。

後ろに立って、目線の先を見たら、昨日もめていた男が待ち伏せのように立っていた。

「あいつ、なんなん?」

オレが後ろにいたことに気づいてなかったのか、ビックリして振り返った。

「黒田くん…」

「あいつ、知っとるやつ?」

「総務課に配属されてきた新人…」

総務課と経理課は同じフロアにある。

だから、そこで目をつけられたんか。

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