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薫子の先生な日常

第2章 Kとわたし

「一学期の期末テストは今までより気持ちを入れて、やってみてください。」

「分かり始めると勉強も面白いものだから」

Kはまたふるふると首を小刻みに振る。

「やってみなよ。」

ふるふる。

「騙されたと思って。」

ふるふる。

「……!」

ふるふる。

「国語と英語なら、みるよ。」

Kはじっと私を見た。

「先生、ありがとうございました。よろしくお願いいたします。」

挨拶の時もKは私をそっと見ていた。

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