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薫子の先生な日常

第2章 Kとわたし

月毎に替えている廊下の掲示と
テストの採点をするため
土曜日だが朝から学校に向かった。

廊下の掲示は一旦くしゃくしゃにした画仙紙を伸ばし、短歌を書き付けたもの。(味が出るのです。)


今月は百人一首の歌を書く。

逢い見ての
後の思いに
比ぶれば
昔は物を
思わざりけり


片思いをしていた時より
逢って身体を重ねた後の方が、悩みや思いが深くなった…という歌。

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