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薫子の先生な日常

第2章 Kとわたし

Kを諦めさせるため、便宜的に言ってくれたのだろう。

長井、いいヤツだな本当に。

「五年後。二十歳だね。」

私の言葉にKはうなづく。

「私は29歳か。」


「今より色気があっていい感じに……。しかも、二十歳と二十九歳ならアリ。」

意外な反応にちょっと驚く。

芸能人でもない限り、あまりないのではないか……。

「先生、オレ消防士になるから。」


「うん。わかった。」


唐突だが(しかも熱に浮かされている)なんだか、きっとそうなる気がして私は微笑んだ。

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