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薫子の先生な日常

第2章 Kとわたし

長井だ。

「部活ありがとう
ちょっと熱っぽいから今日は休む
何かあったらメール」


ああ……。インフルだな、きっと。野球部は他のヤツもかなり感染していそうだ。

学校に連絡、と長井にメールしないと。


「K。監督も熱あるって。」

ガラケーを見て声を掛けると、さっきまで甘えた様子だったKが少し不機嫌になった。

「先生、長井先生のこと、好き?」


「うん。仲間としてなら。」

「仲間?本当に?」


「うん。」


「五年後も?」


「……?」


「監督と約束したんだ。五年後に勝負するって。」


「……。それ、長井とKだけの秘密じゃなくていいのか?」


「……あ。……監督、ごめん…」


「……。まあ、高熱がなんだ、仕方ない。私は聞かなかったことにする。」

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