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片想いの行方

第14章 夏祭り




「…………!」


ドキッと心臓が鳴る。


ヒメの姿を見て、アンナ以外の2人は嬉しそうにキャーキャーはしゃぎ出した。


まぁ…確かに他の男子と並ぶとそのカッコ良さは一目瞭然だ。



「えぇ?こいつらと一緒に周るの?
多くて面倒だな~」


「うわっ、相変わらず冷て~なお前は」


先頭の男子が笑ってアンナに近付く。


「まぁいいじゃん。
商店街でメシ買って、早めに花火の場所取りしようぜ」



総勢10人を超える大人数になったあたし達は、合流したそれぞれと喋りながら商店街へと進みだした。



アンナが男子と一緒に先に行ってしまったので、あたしは列の1番後ろからみんなの後をついていく。



…その隣りに、ヒメが並んだ。



「………」



な、なんか言ってよ……

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