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片想いの行方

第14章 夏祭り



「え?そうなの?」


「地元だし。小さい頃から何度も来てるから」


ヒメは土手を右手にした細い道をスタスタと進んでいく。



そっか~。

高校から近いこの場所はヒメの地元なんだよね。

穴場的なところがあるのかな?

ラッキー!



……


…って…


そしたら、あたしこのままヒメと2人で花火見るの…?



「なに突っ立ってんだよ。置いてくぞ」


ヒメが杏子飴を咥えながら振り返る。



…まぁいっか……。


あたしは再び足を前に進めてヒメに並んだ。









その時だった。

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