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片想いの行方

第34章 真実の願い



「あ~…でも、今は行かないほうが良いと思います。 ね?」


「うん。もう、ヤバかった~♡」


「あんなシビれる言葉、アタシも言われたいよ~」




「………?」




3人組は、顔を見合わせてキャーキャー騒ぎ出した。






…………!





まさか…………







「………サンキュ」





俺は静かにそう言うと、ゆっくりとその方向に向かって歩き出した。





治まりかけた心臓の鼓動が、再び鳴り始める。





体育館の角を曲がろうとした、その先の








数メートル離れたベンチに








笑い合う蓮と美和の姿が見えた。

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