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片想いの行方

第34章 真実の願い

「……あのさ。

ちょっと教えてほしいんだけど」




俺が話しかけると、その3人組はピタッと足を止めた。




「今日、ここで。

個人戦の試合、見てたりした?」


「は…はい!/// ずっと見てました!///」



1人が俺を見て答える。



「……その中の、優勝した奴で。

背が高いイケメンっていた?」




「……!はい!!」






「「「 鈴木蓮くん! 」」」









…………即答かよ!





ハモって名前まで知ってるし……



……しかもやっぱり優勝したのか……



あーー腹立つ……




「あの!鈴木蓮くんと、知り合いですか!?」




1人がキラキラした目をして、俺に聞いてくる。



俺はため息をついた。



どこにでもいるな、蓮ファン……




「知り合いっつーか、同じクラスで。

そいつの前に、ちょっと人を探してて……」



「鈴木蓮くん、あっちにいますよ?」


「……!」



女の1人が、体育館の裏を指さした。

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